多社連携の複雑さを
乗り越える、
国内大手自動車メーカーの
カーナビ(車載機器)
製品開発
Project Detail
国内大手自動車メーカーのカーナビ開発において、NJKは、複数の企業と連携して開発を行っています。カーナビに搭載される様々な機能は相互に関連しており、自動車の安全性を担保するため、厳しい品質基準をクリアすることが求められる中、海外企業との開発も交え、情報伝達や調整の複雑さが課題となっています。また、出荷済みのカーナビに対する機能拡張や不具合改修を目的としたソフトウェア更新について、近年の自動車のソフトウェア化・デジタル化に伴いニーズが高まっており、NJKではソフトウェア更新機能の開発により注力しています。

Chapter 01NJKが関わる分野

カーナビの裏側に広がる、
技術の世界
NJKは、国内大手自動車メーカーの車載機器の製品開発を15年以上継続して行っています。近年、中心的に行っているIVI開発においては、複数年単位で開発する長期プロジェクトが多くソフト面・ハード面で細かく機能分割されたカテゴリ(機能)を、複数企業で分担し、相互連携しながら開発しています。
その中でNJKでは、一般ユーザーが触れる画面に近い部分から、デバイス制御を行うハードウエアに近い部分まで、幅広く担当しています。カーナビという一つの製品ですが、機能が異なると開発に使用する技術や開発環境も異なり、自社内でも全く別のプロジェクトとして開発が進んでいます。
Chapter 02プロジェクトにおける課題

見えない壁を越えて、
ひとつの製品へ
カーナビ開発は、複数企業で分担しながら開発していることもあり、ソフトウェアの評価を実施する上で、各社がそれぞれで開発したプログラムを結合して動作確認を行うケースがあります。事前に設計調整をしながら開発を進めますが、最終の結合評価段階にならないと不具合に気づけないこともあります。
また、海外のソフトウェア開発企業と連携することもあり、言語の壁や伝達の連鎖による情報の歪みが発生したり、開発拠点も異なるため調整が複雑であったり、協同する他社との連携が重要となります。スケジュールの遅延や当初計画の変更を未然に防ぐため、開発の初期段階で情報のインプットを行う際、他社と認識齟齬が発生しないよう特に注意を払っています。
Chapter 03今後の挑戦は

変化に挑む、
その一歩が未来をつくる
カーナビ開発の現場では、技術の進化とともに、開発のあり方も大きく変わりつつあります。NJKでは、新規技術の活用による開発効率化を進めることで、よりスピーディかつ柔軟な対応を可能にする体制づくりに取り組んでいます。
一方で、複数企業との協業や海外拠点との連携が進む中、開発はますます複雑化しています。そのような状況でも、高品質なソフトウェアを維持することは、私たちにとって重要な使命です。そのためにも、設計精度の向上や、言語や文化の違いを超えたコミュニケーションの工夫を日々意識しながら挑戦を続けています。
Column
車載機器開発プロジェクトは、長期に渡ることも多く、プロジェクト開始時には「画面が映らない」「音が鳴らない」といった、基本機能すら動作しない状態からスタートすることも珍しくありません。 そんなゼロからのスタートを経て、複数企業が連携しながら一つひとつ機能を実現していく過程は、まさに“モノづくり”の醍醐味です。
期待通りに画面が映り、音が鳴った瞬間には、開発に携わる者としての達成感と実感が湧いてきます。
車載機器の開発は、技術的にも調整面でも難しいことが多いですが、私たちの仕事は、自動車の利便性を高め、安全・安心なクルマ社会を目指す、未来を担う仕事です。

新入社員の声

多くの企業と連携しながら、一つの製品をつくる難しさとやりがいを感じました。
技術と信頼で支える仕事に、自分も挑戦してみたいと思いました。


